6月議会定例会が24日(水)に閉会しました。
今定例会では、新型コロナウイルス感染症の予防策として、
傍聴はネット中継のみで行われ、議員の感染予防として質問時間の短縮や検温、
手の消毒等が実施されました。
私は今回初めて質疑をさせていただきました。
質疑は一般質問とは異なり、6月議会にて提出された議案について質問するのですが、自分の考えや思い、要望は発言できないルールになっています。
内容は画像のとおり、令和2年度6月補正予算における4つの事業についてです。
(1)高齢者見守り生活支援事業
○この事業は、新型コロナウイルス感染症を予防するために外出を控えることなどにより、活動量の低下が懸念される高齢者の方々への支援として実施するものだそうです。
概要は、移動販売車により一人暮らしの高齢者など対象となる高齢者世帯を訪問し、日常に欠かせない
「買い物」
の支援と
「孤立を防ぐ為の声掛けによる見守り」
を定期的かつ継続的に実施しようとするものです。
移動販売は単に商品の提供だけではなく、高齢者の活動を促進する機会ともなり、
見て、さわって、選ぶ
という行為は認知症予防にも効果が期待されるそうです。
さらには、販売員が高齢者一人ひとりに寄り添い、抱えている不安などに耳を傾けることを通じ、ストレスの軽減と共に
介護予防につなげたいと考えているそうです。
対象地域…旗宿を含む表郷、大信、東地域
対象者…本市が実施している「あったか訪問」の対象である70歳以上の一人暮らし世帯及び75歳以上の高齢者のみで構成する世帯を考えている。
世帯数…658世帯
◎この事業についての事前調査として、白河市内で移動販売をしている
泉崎村の”こころや”さん
へ行きました。担当者の方によると、需要がかなり増えている。週一度の販売を各地で楽しみに待っている様子が伺える。
中には腰が曲がって足の悪いおばあちゃんが、
自宅から200mの距離を一生懸命歩いて来てくれるという話や、
買い物が一通り終わったあともお客さん同士で話すコミュニティになっている。
などの貴重なお話を聞くことが出来ました。
調査の結果、この移動販売車は『新しい福祉のあり方』だと感じました。
その反面、サービスの充実を図らないと、高齢者の購買意欲にはつながらないという問題点も学びましたので、
この事業が実施された際には、しっかりと現地調査をしていきたいと思います。
(2)アプリでつながる商店等魅力発信サポート事業
○この事業は新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店等の活力を取り戻すため、
テイクアウトクーポン券などに続いて実施するもので、
主として中心市街地内において、民間事業者が行うさらなる消費拡大の取り組みを支援することで、
地域の魅力向上や経済の活性化を図ろうとするものだそうです。
具体的には、市内のまちづくり会社などが提案するスマートフォン向けアプリを活用した情報発信事業や
割引クーポン券の発行などに必要な経費を助成するものであり、
参加店では、店舗の基本的な情報に加えアプリ登録者のみに届く来店特典などを定期的に発信できることで、
新たな顧客の獲得ができるとのこと。
宣伝方法…市の広報紙、公式SNS、参加店でのポスターやQRコードの掲示
経済効果の見込み…1,000円以上の飲食や買い物に使える200円分の割引クーポン券15,000枚の発行を予定。
約1,500万円の消費を見込んでいる。
また、事業終了後においても、民間事業者の主体的な取り組みにより、さらなる消費拡大が期待できるものと考えているそうです。
◎私も飲食店テイクアウトクーポン券に続く、飲食店だけの支援だけにとどまらない経済活性化目的の支援が必要だと考えていたため、この事業には期待を寄せています。
(3)ICT教育環境整備事業について
○国は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、児童・生徒の学びを保証するため、
昨年策定した”GIGAスクール構想”の前倒しを決めました。
この事業は令和5年度までの4年間で整備する予定だった児童・生徒
「一人一台タブレット端末」を今年度中に整備する事業だそうです。
タブレットは主に学校での授業にて活用されますが、今後、
新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波が来た際には、
家庭に持ち帰り、オンライン授業にも活用できるよう、
今年度中に職員研修を行い、実施への準備をするそうです。
このタブレットはWi-Fi環境がないと使用できません。
そのため、今後、家庭にインターネット環境があるかどうか
調査し、
その結果に応じて、貸出可能なモバイルWi-Fiルーターを整備することを検討中だそうです。
◎この事業については国の計画が早まったこともあり、職員研修と家庭におけるインターネット環境の調査を急がなくてはならないという課題があります。
私自身もGIGAスクール構想について勉強し、実態調査をしていきたいと思います。
(4)ドライブインシアター開催事業について
○文化活動や日常生活に制約が伴う状況の中で、市民が文化に触れ、
楽しんでいただく機会を設け、心に潤いや元気を取り戻すことなどを目的に、
コミネスの「文化創造推進事業」の一環として自家用車に乗ったまま映画を鑑賞できる
「ドライブインシアター」を開催するものだそうです。
時期…秋口をめどに週末の2日間程度を想定。
場所…コミネス駐車場の北側にスクリーンを設置
上映予定…1日2回。1回目は夕方から子供向け作品を予定。
車を入れ替えた後の2回目は一般向け作品を予定。
※プレイベントとしてコミネスカギガタエリアにて映画の上映を10作品程度開催することを検討しているそうです。
◎再質問として、映画1本約2時間もの間、
気温や湿度によってはエアコンを使用するため、
エンジンをかけ続けることになり、環境汚染の問題だけでなく、
車そのものにも悪影響を及ぼすことからアイドリングストップが推奨されているが、
その点についてはどのようにお考えなのか。
ということを聞きました。
回答としては、アイドリングストップを励行していくとのことでした。
長くなりましたが、今回質疑を経験し、今後につながる気付きがたくさんありました。
次回は9月。それまでに次の現地調査や研究をしていきたいと思います。
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